HOME>E217系の概要>E217系の製造時期による違い |
はじめに |
E217系は1994年度から1999年度に投入され、製造時期により内外装や設備に違いがみられる。このページではそれらの違いについて記述する。なおE217系は途中で車両の組換えを行っているため、一部の編成内で製造時期の異なる車両が存在する。本ページでは特に記述のない限り、製造当時の編成を指すこととする。また編成番号については最後に在籍していたものを使用する(Y-1編成は落成当時はF-01編成であるが、ここではY-1編成と表記)。 |
製造時期の概要 |
E217系は大きくわけて3つの区分(量産先行車、前期車、後期車)、さらに細かく8つの区分(1~8次車)が存在する。 3区分 量産先行車・・・Y-1、Y-2、Y-101、Y102 前期車・・・Y-3~Y-37、Y-103~Y-137 後期車・・・Y-38~Y-51、Y-138~Y-146 8区分 1次車・・・Y-1、Y-2、Y-101、Y102 2次車・・・Y-3~Y-12、Y-103~Y-112 3次車・・・Y-13~Y-21、Y-113~121 4次車・・・Y-22~Y-25、Y-122~Y-125 5次車・・・Y-26~Y-30、Y-126~Y-130 6次車・・・Y-31~Y-37、Y-131~Y-137 7次車・・・Y-38~Y-40、Y138~Y-140 8次車・・・Y-41~Y-51、Y-141~Y-146 |
1次車 |
試作の意味も含めて投入された編成で、Y-1編成とY-101編成の全車両とY-2編成のグリーン車を東急車両が、グリーン車を除いたY-2編成とY-102編成を川崎重工が、それぞれ製造した。Y-2編成の1号車には113系との併結運転を想定した読み取り装置が搭載されていた。 Y-2編成とY-102編成については後年に量産化改造の名目で川崎重工業にて先頭車両の構体を取り換えている。 |
2次車 |
1次車をベースに製造された量産車で、川崎重工もグリーン車の製造に加わるようになる。ボックス席の構造や非常用ドアコックの簡略化、装置の変更が行われた。また車内のSOS装置も、1次車の通報式から通話式への変更が行われた。この変更については1次車に対しても行われた。 |
3次車 |
1996年度製で走行機器の一部に対して変更が行われたが、目立った変更は行われていない。 |
4次車 |
バリアフリー法施行に伴い、1号車の車内トイレの洋式化と大型化が行われた。またドアの上に設置されている旅客案内用LEDを品質のよいものに変更した。 なお4次車から新津車両製作所による製造が始まった(普通車のみ)。 |
5次車 |
仕様は4次車と同じだが、幕張電車区への投入が始まった。なお4次車より製造時期が早い編成があるが、番号の振分は4次車の続番としているため製造順にはなっていない。 |
6次車 |
トイレの処理装置を変更した。ここまでが前期車となる。 |
7次車 |
建設省の法令見直しに伴い前面の貫通扉から非常時脱出機能が廃止、窓枠ピラーをこれまでの2か所から1か所化、行先表示器のLED化などマイナーチェンジが行われる。 また走行装置に関しても一部変更がなされた。 |
8次車 |
増結4号車の速度計がATC非対応化、ドア上の蓋の形状が変更される。普通車は全て新津車両製作所製造となる。 |
製造時期以外の違い |
JRの各通勤車両に言えることだが、先頭でない連結面の形状やドアに製造会社による違いがある。ギザギザのあるのが川崎重工製造で、ないものが東急車両・新津車両製作所・大船工場製造となる。 |