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 湘南新宿ラインの概要

 湘南新宿ラインは、大宮方面と横浜方面を山手貨物線利用して池袋・新宿を経由して結ぶ列車の名称である。臨時列車として運行されていたものを2001年に定期列車としたものである。西大井~戸塚間は横須賀線の線路を使用するが、運行形態は横須賀線↔宇都宮線と東海道線↔高崎線の2系統に分かれており、後者は横須賀線内を快速あるいは特別快速として運行する速達型となっている。どちらの列車も列車番号の末尾は「Y」となる。

 当初の使用車両は115系・211系・215系・E217系の4種類と様々であったが、2004年にグリーン車を組み込んだE231系に統一されるとともに、現在の運行形態に改められた。使用されるE231系は横須賀線系統を小山車両センターが、東海道線系統を国府津車両センターがそれぞれ担う。上野東京ラインの開業に伴いE231系とE233系が共通運用となったため、2015年3月からは新たにE233系の使用も開始された。なお運用については引き続き小山車両センターが横須賀線系、国府津車両センターが東海道線系統と分かれているが、共通運用化に伴い横須賀線系統に国府津車両センターの車両が使用される機会が多くなった。これはダイヤ乱れが発生した場合、特に起きやすい。

 当初は久里浜始発や横須賀始発など様々な発着駅があったが、2004年のE231系統一に伴い利用客が少なく田浦駅でのドアカットを行う必要性がある逗子以南は運転が取りやめられ、逗子・大船発着に変更された。またE217系は新宿以北には運転されず新宿発着で運転していた。現在、新宿止まりの列車はダイヤ乱れ時以外は設定されていない。過去には曜日臨として、金曜日の夜に限って大船始発の電車が運転されることがあったが、現在は臨時での設定は行われていない。

 横須賀線内で湘南新宿ラインではなく横須賀線の列車として逗子~大船の1日1往復が設定されているが、この列車は車両基地から/への送り込みを兼ねた列車である。この列車に限り、列車番号の末尾が「Y」となる。

 年表

1988年 宇都宮線・高崎線から山手貨物線を利用した池袋発着の列車が誕生
1995年 ホリデー快速鎌倉路(高崎~鎌倉間の運転、現在のホリデー快速鎌倉の前身)が多客臨として運転開始
1996年~1997年 おはようとちぎ&かまくら(宇都宮~鎌倉)が多客臨として運転
1998年~2001年 ビュー鎌倉(新宿~鎌倉)が1日1往復で運転
2001年 湘南新宿ラインの名称が決定するとともに現在の運行体系に
2004年 運行車両をE231系に統一、グリーン車のサービスも開始
2015年 E231系に加え、E233系も湘南新宿ラインの運用に加わる
2019年 逗子発古河行きの湘南新宿ラインが運行開始

 写真


かつての使用車両、新前橋電車区の211系
(のちに高崎車両センターに改称)
かつての使用車両、田町電車区の215系
(のちに田町車両センターに改称)


現在の使用車両、小山車両センターのE231系
現在の使用車両、小山車両センターのE233系

最終更新日:2020年3月